ジョブカン会計では、CSVファイルを使用して仕訳データを一括で取り込むことができます。
現在ご利用中の会計ソフトからデータを移行する場合や、Excelで作成した仕訳を取り込む手順をご案内します。
■このページの対象者
・ 他社ソフト(弥生会計など)のデータをジョブカン会計へ移行したい方
・ 期の途中からジョブカン会計へ乗り換えたい方
・ Excelなどで作成したCSVファイルで仕訳をインポートしたい方
目次
- はじめに・事前の準備(重要)
- CSVファイルの準備(テンプレート)
- ジョブカン会計での取り込み手順
- マッチング設定(重要)
- インポート後のデータ確認
- よくあるエラーと対処法
- 移行ケース別ガイド・よくある質問(FAQ)
- 関連ヘルプ
仕訳データを取り込む前に、ジョブカン会計側で「初期設定」と「勘定科目や取引先などの登録」を済ませておくことを推奨します。
事前にこれらの「受け入れ体制」を整えておくことで、取り込み時のエラーや確認作業が少なくなり、スムーズに移行を完了できます。
1. 基本情報の設定
消費税の計算方法や端数処理の設定を行います。
これらが移行元のソフトと異なると、消費税額にズレが生じる原因となります。
基本情報の登録については以下をご覧ください。
2. 勘定科目・取引先・部門の登録
移行元のソフトで使用していた「勘定科目」や「補助科目」、「取引先」、「部門」などの情報を、あらかじめジョブカン会計に登録しておきます。
CSVファイルを使用して一括で登録することも可能です。
登録方法については以下をご覧ください。
・ 部門を登録する
・ 取引先を登録する
・ 補助科目を書き出す/取り込む
2. CSVファイルの準備(テンプレート)
■ジョブカン会計で利用できるインポート形式と準備するもの
取り込みたいデータの形式に合わせて、以下のいずれかの方法でファイルを準備します。
【ジョブカン会計で利用できるインポート形式】
| 取り込み形式 | 説明 |
| ジョブカン形式(CSV) | すべての項目が取り込める標準形式。推奨の取り込み方法です。 |
| 弥生形式(CSV) | 弥生会計の出力データをそのまま取り込み可能です。 |
| 他社独自形式(CSV/TXT) | ジョブカン形式に変更いただく事で取り込み可能です。 |
【ジョブカン形式の(CSV)サンプル】
※ジョブカン形式の仕訳を構成する項目についての詳細は以下をご覧ください。
・ 1行の仕訳を構成する各項目(ジョブカン形式)
【弥生形式取り込み(CSV)サンプル】
【サンプル】弥生形式 ジョブカンリフォーム株式会社(202104)
3. ジョブカン会計での取り込み手順
ここでは、ジョブカン会計での実際の取り込み手順についてご案内します。
1. メニュー[データ連携]→[仕訳取込]をクリックします。
2. [仕訳の取り込み]画面で「製品」より、「ジョブカン形式」または「弥生形式」を選択し、枠内をクリックしてからファイルを選択、もしくは、枠内にファイルをドロップします。
3. [ファイルのインポート]画面で必要に応じて、[コメント]欄にコメントを入力し、[インポート]をクリックします。
4. [勘定科目マッチング設定]画面が表示されます。マッチングする勘定科目をすべて設定し、[次へ]をクリックします。
※ [勘定科目マッチング設定]についての操作手順についてはこちらをご覧ください。
5. 次に[補助科目マッチング設定]画面が表示されます。マッチングする補助科目をすべて設定し、[次へ]をクリックします。
※ [補助科目マッチング設定]についての操作手順についてはこちらをご覧ください。
6. 次に[部門マッチング設定]画面が表示されます。マッチングする部門をすべて設定し、[次へ]をクリックします。
※新たに部門を追加する場合は[方法]で「作成」を選びます。
※[部門設定]で登録されている部門とマッチングする場合は、[方法]で「選択」を選び、[部門]で該当の部門を選択します。
7. 次に[取引先マッチング設定]画面が表示されます。マッチングする取引先をすべて設定し、[次へ]をクリックします。
※[取引先名簿]に登録されている取引先とマッチングする場合は、[方法]で「選択」を選び、[名称]で該当の取引先名を選択します。
8. 次に[プロジェクトマッチング設定]画面が表示されます。マッチングするプロジェクトをすべて設定し、[次へ]をクリックします。
(※プロジェクトマッチング設定はエンタープライズプランをご利用でプロジェクト設定を使用している場合のみ)
※[プロジェクト設定]で登録されている[プロジェクト]にマッチングする場合は、[方法]で「選択」を選び、[名称]で該当のプロジェクト名を選択します。
9. 次に[補助プロジェクトマッチング設定]画面が表示されます。マッチングする補助プロジェクトをすべて設定し、[次へ]をクリックします。(※補助プロジェクトマッチング設定はエンタープライズプランをご利用でプロジェクト設定を使用している場合のみ)
※[プロジェクト設定]で登録されている[補助プロジェクト]にマッチングする場合は、[方法]で「選択」を選び、[名称]で該当の補助プロジェクト名を選択します。
10. 次に[工程マッチング設定]画面が表示されます。マッチングする工程をすべて設定し、[次へ]をクリックします。(※工程マッチング設定はエンタープライズプランをご利用でプロジェクト設定を使用している場合のみ)
※[プロジェクト設定]で登録されている[工程]にマッチングする場合は、[方法]で「選択」を選び、[名称]で該当の工程名を選択します。
11. 次に[税区分マッチング設定]画面が表示されます。[取り込み名称]と同じ税区分にあたる[税区分]、[税率]、[計算区分]を各々選択し、 [次へ]をクリックします。
12. [取込一覧]画面が表示されます。[ステータス]で「取り込み準備中」と表示されます。
13. [ステータス]で「取り込み完了」と表示されます。「仕訳取込履歴へ」をクリックすると[取込仕訳確認]に遷移します。
※[個人設定]→[通知メール]にて「ファイル取込に関する通知」で「受け取る」にチェックを入れていない場合はメール通知は届きません。
14. [取込仕訳確認]画面で取り込んだ仕訳を確認することができます。
4. マッチング設定について
ジョブカン会計では、外部データやAPI連携でデータを取り込む際、未登録の項目(科目名・部門名など)があると[マッチング設定]画面が表示されます。
ここでは、取り込んだ項目を「新しく作成する」か「既存の項目に紐付ける」かを決定します。
この設定を行うことでシステムがルールを学習し、適切な仕訳が自動作成されるようになります。
■ ジョブカン会計の用語について
ジョブカン会計で使用する用語についてご案内します。
設定をスムーズに進めるために、まずは以下の用語をご確認ください。
| 用語 | 説明 |
| 科目設定 | ジョブカン会計で利用する「勘定科目」を管理するメニューです。 新しい科目の追加や、既存の科目の名称変更などを行いたい場合に使用します。 あらかじめ一般的な科目が登録されています。 科目の登録方法についてはこちらをご覧ください。 |
| 補助科目設定 | ジョブカン会計で利用する勘定科目に紐づく「補助科目」を管理するメニューです。 勘定科目の内訳(例:普通預金の「〇〇銀行」、売掛金の「取引先名」など)を細かく管理したい場合に使用します。 補助科目の登録方法についてはこちらをご覧ください。 |
| 勘定科目区分 | ジョブカン会計における「勘定科目区分」とは、個別の科目を「決算書のどこに表示するか」を決定する、非常に重要な中分類の階層を指します。 ジョブカン会計の科目設定画面では【 】で囲まれている部分が「区分」にあたります。 勘定科目区分の名称を追加・編集することはできません。 |
| コード | 勘定科目、補助科目、部門を識別するための「専用の識別番号」です。 12桁以内の半角英数字、および記号が使用可能です。 同じ設定内でのコードの重複不可です。 活用のメリット:他社製品にてコードを利用した場合に、ジョブカン会計でも引き続きコードの利用が可能です。設定は任意となります。 |
| マッチング設定 | 取り込んだ各項目をシステム内の「勘定科目」、「補助科目」、「部門」、「取引先」、「税区分」、「プロジェクト」、「工程」などの項目に対してマッチング(紐づけ)設定を行い、仕訳を自動作成する機能です。 |
■仕訳データ取り込み時の勘定科目マッチングルール
勘定科目のマッチング設定において、既存の科目情報が上書きされることはありません。 取り込んだデータは、既存の勘定科目とマッチングするか、一致するものがない場合は新規科目として登録されます。
■仕訳データ取込時における勘定科目マッチングルールの設定パターン一覧
| CSVデータの名称 | CSVデータのコード | 科目設定の名称 | 科目設定のコード | マッチング設定 |
| 現金 | (コードなし) | 現金 | (コードなし) | 発生しない |
| 現金 | 001 | 現金 | 001 | 発生しない |
| 現金 | (コードなし) | 現金 | 001 | 発生する |
| 現金 | 001 | 現金 | (コードなし) | 発生する |
| 現金 | 001 | 現金 | g-01 | 発生する |
| 現金2 | 002 | 現金 | 002 | 発生する |
■勘定科目マッチング設定の操作手順
例)❶. データと同じ名称の勘定科目が「科目設定」にあり、コードなし、または違うコードが存在する場合
ここでは、データの勘定科目「普通預金」、コード「GY103」を科目設定にある「普通預金」、コード「なし」にマッチング(紐づけ)します。
❶ー1. [方法]の項目をダブルクリックし、右側の▼をクリックします。「作成」と「選択」の中から「選択」をクリックします。
※ダブルクリックするとマッチング設定を行う行が編集状態となり、白抜きで表示されます。
❶ー2. [勘定科目]の項目で右側の▼をクリックし、[勘定科目]で右側の▼をクリックし、同じ名称の勘定科目を選択します。
例)❷. 科目設定に同じ名称の勘定科目が無い場合
❷ー1. [方法]の項目をダブルクリックし、右側の▼をクリックします。「作成」と「選択」の中から「作成」をクリックします。
❷ー2. [追加先の区分]の項目で右側の▼をクリックし、勘定科目を追加する先の「区分」を選択します。
例)❸. 科目設定にデータと同じ名称の勘定科目があり、追加しようとした場合
❸ー1. [方法]で「作成」を選び、[追加先の区分]で勘定科目を追加する先の「区分」を選択すると右横に「警告マーク」⚠が表示されます。
※「警告マーク」にカーソルを合わせると「勘定科目の名称(〇〇)はすでに存在するため、登録することはできません。【〇〇〇〇】の区分に存在しています。」のメッセージが表示されます。
❸ー2. [方法]で「選択」を選択し直し、[勘定科目]で同じ名称の勘定科目を選択します。
■補助科目マッチング設定の操作手順
例)❶. データと同じ名称の補助科目が補助科目設定にあり、コードなし、または違うコードが存在する場合
[コード]の右横に「警告マーク」⚠が表示されます。
[方法]で「選択」を選び、[補助科目]で同じ名称の補助科目を選択します。
例)❷. 同じ名称の補助科目がない場合
[方法]で「作成」が自動で選択されます。
5. インポート後のデータ確認(最も重要)
取り込みが完了したら、以下を必ず確認してください。
1. 試算表の残高が一致しているか
移行元の 「期末残高」 と一致するかを確認します。
特に「現金」「預金」「売掛金」「買掛金」は重点的にチェックします。
2. 決算仕訳・整理仕訳の扱い
「決算仕訳を含める」「含めない」の設定が違うと、差異が生じる可能性があります。
移行元と同じ条件で出力・取り込みを行ってください。
3. 部門・勘定科目・補助科目の集計
部門、勘定科目、補助科目ごとの集計結果を確認します。
部門別管理を行っている場合は、部門ごとの残高もあわせて確認してください。
6. よくあるエラーと対処法
ここではデータ取り込み時に発生しやすいエラー内容とその対処方法についてご案内します。
■エラー対応の基本的な流れ
1. エラー情報からエラーの原因となった「行番号」と「列(項目)」を確認します。
❶. 取り込みができない場合はファイル選択時にエラーメッセージが表示されます。エラー内容を確認して[OK]をクリックします。
※エラーメッセージには、CSVファイルのエラーの原因となった「行番号」と「列(項目)」が表示されます。
❷. エラーメッセージが表示されたデータは[取込一覧]で[ステータス]が「チェックエラー」と表示されます。
❸. 「エラー詳細へ」をクリックすると、[エラー情報]画面で詳細を確認できます。
2. CSVファイルを開き、該当する箇所の値をエラー内容に従って修正し、保存をします。
エラー:「2行目:3項目:会計期間外の明細です。」→3項目目(C列)の日付が会計期間外の場合
※現在開いている会計期間内の日付に修正することでエラーが解消されます。
エラー:「16行目:1項目:明細の並びが不正です。」・・・→1項目目(A列)の「明細情報」の値が間違っている場合
※この場合は、12行目~15行目の複合仕訳において、末尾(15行目)の値が「3」と誤入力されていたため、これを「4」に修正します。これにより、16行目以降のエラーも解消されます。
※参考: 複合仕訳を取り込む際は、明細行の位置に合わせて以下の値を入力してください。
2:伝票の先頭の明細行
3:伝票の真ん中の明細行
4:伝票の末尾の明細行
3. 必要に応じて、ジョブカン会計のマスタ(科目・部門・税区分等)の設定も修正します。
4. 修正したCSVファイルを再度取り込み、エラーが解消されるまで、手順1~3の修正と再取り込みを繰り返します。
■よくあるエラー一覧
| エラーの例 | 原因 | 対処法 |
| 「会計期間外の明細です。」 | 現在開いている会計期間と違う会計期間のファイルを取り込もうとしている。 | ファイルの会計期間を確認し、同じ会計期間を開きます。 |
| 現在開いている会計期間外の日付がファイルに入力されている。 | 現在開いている会計期間内の日付に修正することでエラーが解消されます。 | |
| 「明細の並びが不正です。」 |
ファイルの形式自体が取込可能な形式(ジョブカン形式・弥生形式)と異なる。 | ファイルがExcelのCSV形式で取込可能な形式になているか確認し、取込可能な形式にファイルを修正します。 |
| 「製品」の選択を間違っている。(「ジョブカン形式」または「弥生形式」) | 「製品」の選択を変更して再取込します。 | |
| ジョブカン形式において、1(A)列「明細情報」の値が間違っている。 | 値が以下のように入力されているを確認し、修正します。 単一仕訳:「1」 複合仕訳(振替伝票形式): 2:伝票の先頭の明細行 3:伝票の真ん中の明細行 4:伝票の末尾の明細行 |
|
| 弥生形式において、1(A)列「識別フラグ」の値が間違っている。 | 「識別フラグ」の値が以下のように入力されているかを確認し、修正します。 伝票以外の仕訳データ:2000 1行の伝票データ:2111 複数行の伝票データ: 1行目:2110 間の行:2100 最終行:2101 |
|
| 「明細情報と取引タイプが矛盾しています。」 |
2(B)列「仕訳タイプ」の値が一致していない。 |
2(B)列「仕訳タイプ」の値を仕訳の内容と一致させます。 仕訳日記帳形式:「0」 ※単一仕訳でも振替伝票形式にする場合は「1」 複合仕訳(振替伝票形式):「1」 ※複数行ある振替伝票形式は必ず「1」 |
| 「明細中の貸借バランスが異なっています。」 | 借方と貸方の税込金額と消費税金額が一致しない。 | ファイルの借方と貸方の「税込金額」と「消費税金額」の列を確認し、差異がある行の金額を修正します。 ※複合仕訳の場合は、借方と貸方のそれぞれの合計金額が一致するようにします。 |
移行のタイミングや状況に応じて、以下を参考にしてください。
【移行ケース別ガイド】
■ ケース1:期首から移行する場合
【手順】
1. 前期末の残高を「期首残高」として登録
2. 新年度の仕訳データを新規入力します。
※ポイント:前期の仕訳は不要です。開始残高のみ入力します。
■ケース2:期の途中から移行する場合
【手順】
1. 期首残高を登録
2. 期首~乗換日までの仕訳を取り込む
3. 乗換日以降の仕訳は、ジョブカン会計で新規入力
※ポイント:乗換日時点で試算表の残高が一致しているか必ず確認してください。
■ ケース3:過年度データをまとめて取り込む場合
【手順】
1. 年度ごとにCSVファイルを用意
2. 古い年度から順番に取り込む
3. 各年度の残高を確認しながら進める
※ポイント:古い年度から順番に取り込んで、各会計年度の残高が合っているかを確認します。
【よくある質問(FAQ)】
Q. 期の途中から乗り換える場合の取り込み方は?
A. 「期首残高」を登録した後、「期首から乗換前日までの仕訳データ」を取り込んでください。乗換日以降はジョブカン会計で入力を開始します。
Q. 過年度のデータも取り込めますか?
A. はい、可能です。会計年度を切り替えて、年度ごとにCSVファイルを作成・インポートしてください。
※移行したい一番古い年度のデータから作成し、次年度を作成して順に年度を切り替えていきます。
Q. データを移行する際のサポートはありますか?
A. はい、ジョブカン会計では、有料の「導入サポート」にてデータ移行のサポートをご用意しております。
詳細は以下をご覧ください。
・ 導入サポートのサポート範囲を教えてください。
8. 関連ヘルプ
以下にデータ移行に関するヘルプページのリンクをまとめましたので、ご覧ください。
・ 仕訳の入力方法まとめ|API・CSV・直接入力の選び方と手順
・ 部門を登録する
・ 動作環境
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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