Q. ジョブカン会計を、会計期間の途中で導入することはできますか?
A.会計期間の途中でも導入は可能ですが、期首からのデータを入力する必要があります。
期首からのデータを入力することで、決算書の作成が可能となります。
データ移行の際も、期中からではなく、期首からのデータを移行してください。
また、他社からの移行の際、取り込んだ期に関しては記録事項の訂正・削除の履歴が残りません。
翌期にて、電子帳簿保存を「使用する」に設定いただくことで、優良な電子帳簿の作成が可能です。
導入前月までに発生した取引の入力については 3タイプございますが、
タイプ2、3は試算表や決算書の作成、消費税の計算が出来かねますので、
タイプ1を推奨しています。
タイプ1 (推奨) | タイプ2 | タイプ3 | |
データ入力 | 期首からの取引を全て | 月毎の科目別の累計額 | 前月末の科目別の累計額 |
前期繰越残高の入力 | 必要 | 必要 | 不要 |
導入年度の試算表作成 | 可 | 試算表(月次・期間) は可 | 不可 |
導入年度の決算書作成 | 可 | 不可 ※ | 不可 |
消費税額の計算 | 可 | 不可 | 不可 |
試算表(前期比較) | 可 | 可 | 不可 |
※期首からの取引を月毎に入力すれば、決算書の作成は可能
入力方法の詳細については以下をご覧ください。
目次
タイプ1で入力する場合(推奨)
1. メニュー[設定]→[科目設定]→画面右上の[残高入力]をクリックし、
入力したい科目の金額入力欄をダブルクリックし、前期繰越額を入力します。
科目残高を入力する方法につきましては、以下のヘルプページをご覧ください。
科目残高を入力する
2. 期首からの取引を帳簿や振替伝票から入力します。
仕訳の入力につきましてはこちらをご覧ください。
※他の会計ソフトからデータを移行する場合は以下をご覧ください。
・「ジョブカンDesktop 会計」「ツカエル会計」から移行する場合
連携ファイルを取り込む
・弥生会計から移行する場合
弥生科目を取り込む
仕訳を取り込む(弥生形式)
・「ジョブカンDesktop 会計」「ツカエル会計」「弥生会計」以外の会計ソフトから移行する場合
1行の仕訳を構成する各項目(ジョブカン形式)
仕訳を取り込む(ジョブカン形式)
3.導入時点までの取引の入力が完了したら、試算表(月次・期間)にて、各勘定科目の金額を確認します。
試算表(月次・期間)につきましては以下のヘルプページをご覧ください。
試算表(月次・期間)
印刷をする(PDFファイルの書き出しを行う)
タイプ2で入力する場合
前期繰越残高を入力し、導入月前月以前の取引を、月ごと科目別、消費税区分別に累計して
振替伝票で入力します。
※部門を設定している場合は、部門ごとに入力します。
1. メニュー[設定]→[科目設定]→画面右上の[残高入力]をクリックし、
入力したい科目の金額入力欄をダブルクリックし、前期繰越額を入力します。
科目残高を入力する方法につきましては、以下のヘルプページをご覧ください。
科目残高を入力する
2.期首から導入月までの取引を、月ごと科目別に累計し、振替伝票から入力します。
振替伝票の入力については以下のヘルプページをご覧ください。
振替伝票で取引を入力する
例) 4月に以下のような取引が発生していた場合(部門設定なし、経理処理方式:税込)
日付 |
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
4/1 | 現金 | 100,000 | 普通預金 | 100,000 |
4/2 | 消耗品 | 5,500 | 現金 | 5,500 |
4/15 | 現金 | 30,000 | 売上高 | 30,000 |
4/30 | 売掛金 | 200,000 | 売上高 | 200,000 |
日付欄に[4/30]と入力し、勘定科目ごとに以下のように仕訳を入力後、「保存する」をクリックします。
現金勘定の[借方金額]には、4/1と4/15の取引を合計した金額[130,000]を入力します。
現金勘定の[貸方金額]には、4/2の取引金額[5,500]を入力します。
消耗品勘定の[借方金額]には、4/2の取引金額[5,500]を入力します。
売掛金勘定の[借方金額]には、4/30の取引金額[200,000]を入力します。
普通預金勘定の[貸方科目]には、4/1の取引金額[100,000]を入力します。
売上高勘定の[貸方科目]には、4/15と4/30の取引を合計した金額[230,000]を入力します。
他の月も同様に入力します。
※消費税の経理処理方式が「税抜」の場合は、消費税の「税区分」を「別記」にし、
仮受消費税等、仮払消費税等は別に入力してください。
※簡易課税の場合で、事業区分ごとに売上高を集計したい場合は、売上区分別に入力してください。
振替伝票の入力につきましては以下のヘルプページをご覧ください。
振替伝票で取引を入力する
3.導入時点までの取引の入力が完了したら、試算表(月次・期間)にて、各勘定科目の金額を確認します。
試算表(月次・期間)につきましては以下のヘルプページをご覧ください。
試算表(月次・期間)
印刷をする(PDFファイルの書き出しを行う)
タイプ3で入力する場合
科目の残高のみが記載されている資料しか手元にない場合に行います。
(残高試算表のように取引の増減額の記載がない)
導入月前月末の勘定科目ごとの残高を振替伝票で入力します。
※部門を設定している場合は、部門ごとに入力します。
1. 期首から導入月前月までの勘定科目ごとの残高を振替伝票で入力します。
振替伝票の入力につきましては以下のヘルプページをご覧ください。
振替伝票で取引を入力する
例)会計期間4月~翌年3月、6月から導入する場合
(部門設定なし、経理処理方式:税込)
日付欄に「5/31」と入力し、勘定科目ごとに振替伝票で仕訳を入力後、
「保存する」をクリックします。
借方科目(現金、預金勘定など)の場合は、「借方」に金額を入力し、「貸方」は0のままにします。
貸方科目(売上高、買掛金勘定など)の場合は、「借方」は0のままにし、「貸方」に金額を入力します。
※消費税の経理処理方式が「税抜」の場合は、消費税の「税区分」を「別記」にし、
仮受消費税等、仮払消費税等は別に入力してください。
※簡易課税の場合で、事業区分ごとに売上高を集計したい場合は、売上区分別に入力してください
2. 導入月前月末までの取引の入力が完了したら、試算表(月次・期間)にて、導入月の前月の
各勘定科目の金額を確認します。
試算表(月次・期間)につきましては以下のヘルプページをご覧ください。
試算表(月次・期間)
印刷をする(PDFファイルの書き出しを行う)
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
🔍関連ワード
導入、期中、途中、期中導入、会計期間、データ移行