ジョブカン会計の金融機関連携をご利用いただき、ありがとうございます。
本機能は、取り込んだ明細に対して過去の仕訳実績を学習し、最適な勘定科目を「提案(下書き)」する学習機能を軸としています。
この学習されたルールを一覧で管理・編集できる場所を「マッチングリスト」と呼びます。
ジョブカン会計では、記帳の正確性を担保するため、システムが全自動で仕訳登録を完結させるのではなく、「システムが候補を推測し、ユーザーが最終確認・登録を行う」設計を採用しています。
本ページでは、この学習機能の仕組みと、効率的な運用の流れについて解説します。
目次
- このページの目的
- 学習機能(マッチングリスト)の全体像
- 初回取込時の動き(手動での設定)
- 2回目以降の動き(過去の選択を元に候補を表示)
- 「完全自動」ではない理由と設計意図
- 運用イメージ(具体例)
- よくある質問(FAQ)
本ページでは、金融機関連携(Account Tracker)で取り込んだ明細に対して、ジョブカン会計がどのように「過去の選択を学習して候補を提示するか」を解説します。
ジョブカン会計の学習機能(マッチングリスト)は、「すべての仕訳を自動で作成・登録する」ものではなく、 ユーザーの確認や入力をスムーズにするための「入力アシスト」機能です。
本機能は、単なる自動登録ではなく、使えば使うほどユーザーの仕訳パターンを学習し、最適な候補を提案する「学習型補助機能」です。
【自動化の範囲 】
| ステップ | 内容 | 操作の性質 |
| 1. 明細取得 | 金融機関から最新の取引データを自動で取り込みます。 | 自動実行 |
| 2. 仕訳推測 | 過去の履歴に基づき、勘定科目や税区分を自動提案します。 | システム提案 |
| 3. 仕訳作成 | 提案内容を確認し、「仕訳作成」を実行して帳簿に反映します。 | 手動(最終確認) |
2. 学習機能(マッチングリスト)の全体像
金融機関連携における効率化は、以下の3つの要素で成り立っています。
■ 「マッチング」
取り込んだ取引明細に対して、ユーザーが手動で「勘定科目」や「補助科目」などを紐づける作業です。
■ 「マッチングリスト」
一度設定した「マッチング」の内容を、次回以降の取込時に再利用するための「学習結果の一覧」です。
■ 「マッチング適用」
新しい明細を取り込んだ際、マッチングリストの内容と照らし合わせ、自動的に科目候補をセットする処理です。
※補足
既存の「API連携」と同様の概念ですが、金融機関連携(Account Tracker)に特化した学習仕様となっています。
3. 初回取込時の動き(手動での設定)
連携後、初めて取り込んだ明細については、システム側に学習データがないため、初回のみユーザーによる手動設定が必要です。
1. [設定]→[取込設定]で「仕訳登録時に、マッチング設定も同時に生成する」にチェックを入れ保存をした場合、その内容が「マッチングリスト」へ保存されます。
2. 金融機関データの一覧画面で、対象となる明細の [状態] を 「作成」 に切り替えます。[相手勘定科目] を選択し、必要に応じて [相手補助科目]、[部門]、[取引先]、[税区分] などを手動で設定します。
※具体的な操作手順は、金融機関データの仕訳を作成する(Account Tracker)をご覧ください。
4. 2回目以降の動作(学習機能の自動セット)
一度仕訳を登録すると、次回以降の同じ取引に対して学習機能が働きます。
■ マッチングリストに基づいた「候補」の表示
同じ金融機関から、前回と同じ「取引内容」の明細を再度取り込んだ場合、システムが「マッチングリスト」を参照します。
前回の登録内容をベースに、相手勘定科目や税区分などが「候補(デフォルト値)」として自動的にセットされます。
■ 状態の自動変化: [作成] として表示
前回の学習データがある場合、金融機関データの一覧画面に取り込まれた時点で、状態が自動的に [作成] になります。 これにより、ユーザー様が一つずつ状態を切り替える手間がなくなり、科目が入力された状態からスムーズに確認作業へ移ることができます。
■ ユーザーによる確認と登録実行
候補が表示されていても、この時点ではまだ「下書き」の状態です。
内容に間違いがないか最終確認を行い、ユーザーが [仕訳作成] ボタンをクリックすることで、初めて正式な仕訳として帳簿に登録されます。
5. 「完全自動」ではない理由と設計意図
ジョブカン会計の「金融機関連携」および「学習機能」は、取り込んだ明細に対して過去の仕訳実績から勘定科目の候補を自動で推測・入力しますが、最終的な「仕訳登録」までを自動で完結させる仕組みではありません。
あえて完全自動化をせず、一工程を挟む設計には、会計ソフトとしての正確性を担保するための明確な理由があります。
■ なぜ「最終確認」が必要なのか
取引内容や金額が同一であっても、その時の状況や目的によって適切な「勘定科目」や「税区分」が異なるケースがあるためです。
例:飲食店でのカード利用(30,000円)
- 取引先との会食であれば 「接待交際費」
- 社内での打ち合わせ用弁当であれば 「会議費」
- 従業員の慰労目的であれば 「福利厚生費」
このように、機械的な判別だけでは実態と異なる仕訳が生成されるリスクがあります。誤った仕訳が蓄積されると、最終的な決算数値の信頼性を損なうことになりかねません。
■ 設計のコンセプト:人の判断をサポートする
ジョブカン会計は、「入力の手間は最小限に抑えつつ、最終的な会計判断は人が行う」という実務に即した設計思想に基づいています。
学習機能による補助: 過去の傾向から「おそらくこれだろう」という候補をシステムが提案し、入力の手間を大幅に削減します。
ユーザーによる確定: 提案された「勘定科目」「補助科目」「税区分」が今回の取引実態と合っているかを目視で確認します。
正確な帳簿作成: ユーザーが「仕訳作成」ボタンを押すことで、人の判断が介在した「正しい仕訳」として帳簿に反映されます。
【ポイント】
税区分や補助科目の判断など、会計上の重要な意思決定をユーザー様が行う工程を設けることで、税務調査や決算時にも自信を持って説明できる、精度の高い帳簿作成を支援します。
6. 運用イメージ(具体例)
学習機能が活用される「こういうときに便利」というイメージを、具体例を交えてご紹介します。
例1:毎月の家賃引き落とし(銀行口座)
【初回】
銀行明細の「ヤチン」に対し、勘定科目「地代家賃」、補助科目「◯◯ビル」などを手動で設定し、仕訳を登録します。
【2回目以降】
同じ取引内容の明細では、自動で「地代家賃/◯◯ビル」が候補としてセットされます。
ユーザーは金額と内容を確認し、「仕訳作成」ボタンを押すだけで登録が完了します。
例2:クレジットカードによる通信費に支払い
「○○モバイル」や「△△光」など、毎月継続して発生するカード明細の処理に最適です。
初回に「通信費」などの勘定科目を設定すると、次回以降は明細を取り込むたびに同じ科目を自動で推測・提案します。
これにより、入力の手間を省くだけでなく、手入力によるミスも未然に防ぐことができます。
7. よくある質問(FAQ)
Q. 取引明細に科目候補が表示されません(毎回ゼロから選ぶ必要がある)
A. 「仕訳登録時に、マッチング設定も同時に生成する」にチェックが入っているかをご確認ください。また、金融機関マッチングリスト画面に該当のルールが登録されているか参照してください。
Q. 間違った科目で学習されてしまいました。修正できますか?
A. はい、可能です。金融機関マッチングリスト画面から、登録済みの金融機関マッチングを直接編集または削除してください。
詳細は以下をご覧ください。
8. 関連ヘルプページ
・ 金融機関データの仕訳を作成する(Account Tracker)
・ 仕訳の入力方法まとめ|API・CSV・直接入力の選び方と手順
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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